Ⅰ.海外プロジェクト

<開発援助>

1.インド ドンゴリア・コンドの識字教育および公立学校への就学促進プロジェクト

資金    神奈川県高等学校教職員組合
地域    オリッサ州ラダヤガ県ムニグダ、P2ビレッジ・Kビレッジ(34ケ村)
2000年神奈川県高等学校教職員組合及び高校教育会館によって実施されてきた本プロジェクトは、村のリーダーや親たちの教育に対する啓蒙によって非正規・正規あわせて2010年には100%の就学を達成した。ナクサライト(ゲリラ)の出現によってプロジェクトは一時中断を余儀なくされたが、現地NGO「New Hope」とナクサライトとの交渉が成立し、全村で以前と同様のプロジェクトを再開することができるようになった。現在では、村の子どもの75%が本プロジェクトの非正規教育を受けており、あとの25%は公立学校へ就学するまでになっている。とりわけ、公立学校への就学のうち女子が男子を上まわる状況に改善させることができた。

2.インド ドンゴリア・コンドの保健衛生プロジェクト

資金    全国退職女性教職員の会
地域    オリッサ州ラヤガダ県ムニグダ P2・Kビレッジとその周辺55村
1996年のインド支援当初からのプロジェクトで、妊婦、新生児、乳幼児の死亡率の減少、日常的な軽い怪我や病気の対処方法の改善、保健ワーカーの村への定期的訪問を主に実施してきた。2014年からはプロジェクト対象者に対する栄養補給を目的として鶏の飼育を開始し、本年度は栄養補給食の配布を実施した。その結果出産後の妊婦・出産児の死亡率を7%台まで減少させることができた。

2016年は以下のプロジェクトを実施した。
・プロジェクト担当者の村への定期訪問
・栄養補給(とりわけ妊婦、結婚間近な女性、乳幼児対象)を目的とした鶏の飼育訓練とP2センターでの栄養補給食の配布。
・出産キットの配布
・伝統的な病気予防の知識の普及、薬草の栽培、効用の研修
・子供たちに対する保健教材(教育プロジェクトとあわせて)での啓蒙と薬(虫下し、鉄分錠剤、ビタミン剤)の配布
・怪我や簡単な病気の対処方法の訓練
・家庭菜園での栄養野菜の栽培訓練と種の配布
・州政府による予防接種の受診の啓蒙

 

    3.フィリピン 山岳民族と女性の自立支援プロジェクト

資金 全国退職女性教職員の会
地域 バターン州オリオン町バヤンバヤナン村

井戸から各家庭につなげるパイプと接続部品および使用量を計るメーターを購入して設置し、支援を継続的なものとする為のアエタ族ら住民に対する井戸管理のトレーニングを行った。トレーニング内容は補修方法、使用料の回収システムの構築について、組織運営についてである。

また本プロジェクトの支援を受けて、地元行政府であるオリオン町町長が大型の井戸用タンクの追加支援をした。この追加支援により我々のタンクでは届かなかった家庭にも水が届くようになった。井戸周辺の小学校と家庭には草の根援助運動の支援したタンクからの水を届け、より遠くの家庭には町長が支援したタンクが水を届けることになった。

4.フィリピン 「ジェンダーと開発(GAD)」主流化による女性のエンパワーメント

資金 山形県退職女性教職員の会、WE21ジャパンかなざわ

地域  フィリピン マリンデュケ州、ケソン州、ヌエバエシハ州、バターン州、
・マリンデュケ州 魚肉のすり身生産
・ケソン州 ウコン・モリンガ栽培
・ヌエバエシハ州 養豚および他のメンバーへの横展開
・バターン州 魚の燻製生産
・カマリネス・ノルテ州 ハーブ園の立上げ
・カマリネス・スル州 特産品の開発

5.フィリピン・東サマール州小規模生計支援プロジェクト

資金 連合愛のカンパ
地域 サマール島東部ギポーロス市ギゴソ村・バランギーガ市バッカオ村・キナポンダン市サントニーニョ村

2013年11月の台風ヨランダ被災者に対する復興支援を継続させるものとして、各村の女性組織が小規模生計向上プロジェクトを継続している。サントニーニョ村では養豚、バッカオ村では養豚および精肉、ギゴソ村では野菜や日用品を売るための組織による小規模商店の設置を行った。

6.インドネシア・プロジェクト調査事業

地域        インドネシア東ロンボク県
東ロンボク県スカララ 村の住民グループに協力できる可能性を探るため、現地を訪問し、村で実施されている小規模事業を視察し、ADBMIと意見交換をした。

Ⅱ国内事業

<開発教育>

1.学習会

実施時期  5月3日
臼井隆一郎氏(「コーヒーが廻り世界史が廻る」中公新書)を講師とし、奴隷制やイスラム世界の歴史と関連づけたコーヒーの歴史を学んだ。

2.よこはま国際フォーラム 

ワークショップ「24人にインタビュー」を実施

3.かながわ人権センター主催 人権学校

 かながわ人権センター主催の人権学校の一環として、自治体の人権担当職員等に対して草の根援助運動オリジ ナルのワークショップと、それに接続させたSDGsについての講義を実施した。

4.鎌倉女学院高校

高校生に対し「24人にインタビュー」ワークショップを実施した。

5.住民活動紹介

新規の発注を行わず、現在ある在庫をもとに販売した。

6.ニュースレター発行事業

ニュースレター「ぴいぷる2」のNo76、No77を発行した。

7.イベント出店

地域 横浜・臨港パーク / 横浜・グランモール公園
連合・神奈川中央メーデーとよこはま国際フェスタに出店し、フェアトレード品とリサイクル品の販売を行った。

7.インターネット広報事業

 

ホームページの更新をスムーズに行える体制を作るべくいくつかの改善を行なった。

8.あぐすカフェ

鎌倉路地フェスタに参加し、P2現地連絡員として、アジア・プレス記者として活躍し、東ティモールで殺害されたアグス・ムリアワンの足跡をたどる企画を実施した。鎌倉市内の運営委員宅にてアグス・ムリアワンの写真展、東ティモールコーヒーなどのフェアトレード品の販売を行った。

 

<政府・自治体、国際社会等への政策提言>

1.ネットワーク活動

以下の団体・ネットワークと連携し、情報の受発信、各種活動を共同で行なった。

  1. 横浜NGO連絡会、神奈川人権センター、かながわ憲法フォーラム、WE21ジャパン、WE21ジャパンかなざわ、WE21ジャパンこうほくかながわ憲法フォーラム:5月4日憲法集会「戦争をする国の女たち・男たちにならない(角田由紀子弁護士)」/11月3日県民集会「地方自治のチカラ 安保関連法と私たちの生活」
  2. 政策提言活動

    政策提言活動を行なう以下のネットワークに加盟しているが今年度は活動への積極的な参加はできなかった。
    ODA改革ネットワーク、動く→動かす、NGO非戦ネットワーク