ツアーの目的

長年草の根援助運動(P2)のフィリピンプロジェクトを支援してくださっている、退職女性教職員の会(退女教)のメンバーに、プロジェクトの実際を見ていただくことを目的として、フィリピンスタディツアーを実施した。

 2012taijo2スクールプロジェクト・カビテ州サンタメルセデス村

最初の訪問地は、「スクールプロジェクト」のカビテ州サンタメルセデス村。電気、ガス、水道がない、陸の孤島のような村である。
今回はプロジェクトドナーの訪問ということで、特別にまだ「建設途中」のトンネルのある海側の近道を通らせてもらえた。
村に到着後は、学校の生徒達約200名、PTA、村人たちに加え、副市長、村長、教育省行政官、警護の為の軍人2名、警官10名と、大変な歓迎ぶりだった。皆熱烈に今回の支援(ソーラーシステム、教室建設、TV、ノートパソコン、蛍光灯等)について退女教に対して感謝の意を述べた。そして、退女教、P2、現地のパートナーNGO であるPRRM(フィリピン農村再建運動)に感謝状が送られた。ツアー参加者も生徒も笑顔に満ち満ちて、とても感動的だった。
退女教の支援が現地の人々に大きな力になっているということを改めて実感した。

2012taijo3ジェンダーと開発プロジェクト・バターン州

次に、「ジェンダーと開発プロジェクト」地のバターン州を訪問した。
現地では、このプロジェクトの生計向上のトレーニング等を長年受けてきた女性組織のリーダー達にお会いした。あるリーダーは、「かつてはお金がなく、ギャンブルに明け暮れていたメンバーもいたが、トレーニングを通じて今ではバナナチップやピーナッツクリームなどを自ら作り、それで生計を立てているので、ギャンブルする人はもういなくなった。」と話していた。この時のメンバー達の自信に満ちた表情が印象的だった。

フィリピンスタディツアーに参加して
      全国退女教事務局長 臼井百合

 私たちは、マニラ湾に沿うように家が並ぶサンタメルセデス村にあるハイスクールを訪問しました。学校では、政府の教育行政の方や村長さん等、村あげての温かい歓迎ぶりに心打たれ、教育への期待の大きさも感じました。「退女教の皆さんのおかげで校舎の一部ができ、また、ソーラーパネルで雨の日も明るい教室でパソコンを使って授業ができるようになった」と話す校長先生や、明るく熱心に授業に取り組む子どもたちの姿は、将来への希望を感じさせるものでした。私たちの活動が間違いなく生かされていると実感したひと時でした。
 3日目には「ジェンダーと開発」プロジェクトを訪ねました。各地区の女性リーダーたちが1軒の家に集まり出迎えてくれました。食品衛生や技術を研修で習得したので、バナナチップやバターピーナッツを販売することができ、今ではオートバイを持てるようになった、次は、工場を持ちたいと熱く語るリーダーもいました。活動をめぐる悩みも打ち明けるなど、短い時間でしたが中身の濃い話し合いができました。どのリーダーも自信に満ちているのが印象的でした。
 内容が充実していて、有意義なスタディツアーでした。

ツアーについて

このツアーは、日本の退女教のメンバーと、フィリピンの女性、子ども達、さらにはツアーに関わった全ての人々の「心」「魂」「気持ち」が「絆」としてつながるツアーとなった。私はそれを感じた瞬間、全ての疲れが吹き飛び、ただただこの素晴らしい「絆」をより強くし、より素敵な世界を作っていくこの活動に魂を捧げたいと思うばかりだった。そうした気持ちにさせて頂いた、フィリピンの人々、P2の仲間、そして退女教の皆さんに心から感謝申し上げたい。

(ツアー担当・フィリピン班中島智之)