アグス最期の地・ラウテムに建つ記念碑 現地の子どもたちと髙橋

アグス最期の地・ラウテムに建つ記念碑
現地の子どもたちと髙橋

東ティモール独立をめぐる住民投票取材中非業の死を遂げたアグス・ムリアワンの終焉の地を訪ねることは、私たちの長年の悲願でした。

アグスはP2インドネシア現地連絡員等を勤めてくれた、私たちとかかわりの深い青年でした。彼が大学を卒業してジャーナリストになり東ティモールの取材にのめり込んでいくのを私たちははらはらしながら見守っていました。アグスは住民投票後の混乱の中、カトリック教会の人々と水や薬を住民に配る活動をしている時、独立反対派の銃撃により、教会関係者7名とともに虐殺されてしまいました。その時の悲しみと喪失感はいまだに忘れられません。

アグス終焉の地は小都市ラウテムにあります。首都ディリからは車で7時間ほどかかります。現地には、カリタス教会による、アグス達8名を祀った記念碑が建っていました。この記念碑に8名の冥福を祈っていたところに小学生が通りかかり、アグス達のことは学校で習って知っていると教えてくれました。

この場所以外でも、私たちはいろいろなところでアグスについて知っているか聞いてみました。すると多くの人がアグスについての深い思いを語ってくれました。アグスの死は東ティモールの人たちや私たちにとって極めて悲しい出来事でした。しかし彼の命がけの行動がこの国の人たちの中に残されている、そんなことを実感できた貴重な旅でした。(運営委員・髙橋俊夫)