草の根援助運動は、インドネシア地震の被災地ロンボク島を訪問し、現地NGOのADBMI(東ロンボク・ワーカーズ支援センター)代表ロマ・ヒダヤット氏のお話を伺いました。


R:Roma   

T・K:運営委員

T:地震が起こって、ADBMIの活動は変わりましたか?

R:取り組むべき課題はより増えています。元からここは貧しい地域でした。ここでは家が壊れると貧しさが増幅してしまうんです。つまり家がなくなると彼らが抱える危険や脆弱さが増えるんです。したがって、海外に行って働く人はもっと増えるだろうと予測しています。先ほど見たように、村人たちの経済活動は少し停滞しています。自分の家を建て直すことが最優先だからです。家を建て直すための資金を調達するには、マレーシアなど外国に行って働くのが最も手っ取り早い方法です。この問題に対応するため、ADBMIは教育を重視したプログラムを作っています。若い人たちが労働者として不当に搾取されたり不法に雇用されたりするのを防ぐためのプログラムです。現在、地震後のプログラムは女性や生産年齢に達した若者たちに焦点を当てています。

T:西ロンボクと東ロンボクでは復興の様子が違っていると思います。西ロンボクの方が状況が深刻のように思えるんですが…

R:震災後の復興過程で東西ロンボクの間で異なっているのは、住民たちの団結力の強さなんですよ。東ロンボクではゴトン・ロヨン(相互扶助の伝統)がうまく機能していますし、住民の意識も高いです。だからお互いに助け合うことができますし、再建のために一緒に作業をすることもできます。先ほどお話ししましたが、北東ロンボクの村人は、スカルノ時代に東ロンボクの南部から移住させられた人たちなんですよ。だから東ロンボクの南北の住民には親族関係が有ります。このことは震災後の復興に大いに役立っています。家族同士のように助け合っているのです。これこそが東ロンボクの力の源泉です。だから、東部は西部より復興が早いのです。

T:P2からバトゥセラのトイレ建設に追加援助をしましたが、金額は十分なのでしょうか?

R:ひとつのプロジェクトとして考えたら、十分ではありません。でも村人の相互扶助があるから十分なんですよ。村人がいろいろ時間を割いて働いて貢献をしてくれるんですよ。この間見たバトゥセラのムショーラ(多目的コミュニティセンター)は大きかったでしょう。あれをもう作ってしまったんですよ。私たちはあそこにトイレを建ててあの事業をさらに進めようと思っています。TさんとKさんもまだあそこにトイレがないのを見ましたよね。あそこで勉強している子どもたちが用を足したいと思ってもその場所がまだないんですよ。私たちはそれを用意しようと思っているんです。

T:トイレができたら写真と報告書をくださいね。

R:はい。私たちはそれに子どもたちの遊具、ブランコなども備え付けたいと思っています。

T:ADBMIがロンボク復興のためのプログラムを作ってくれたら、P2は今後とも協力をしていきたいと思っています。でもP2は小さな組織なので、支援の規模は小さいです。

R:金額が少ないのは問題ではありません。支援はきっとロンボクの役に立ちます。お二人が見たように、政府の援助は来ていません。むしろP2の方が早くて役にも立っているんですよ。

T:私たちはADBMIと一緒にロンボクのことを考えたいと思っているんですよ。何といってもロンボクの人たちが好きだから。

R:ありがとうございます。(日本語)

K:私たちはロンボクの人たちのためにADBMIとともに働きたいです。だからプログラムを作ってくださいね。

R:そうやって行くつもりです。

K:がんばってください。お願いします。(日本語)

R:昨夜、テテバトゥの人たちから連絡がありましてね。来年8月TさんとKさんは来られるか聞かれたんですよ。彼らは来年8月、ご夫妻がロンボクに来てボランティアとして子どもたちに勉強を教えてほしいと願っています。

T:私たちもロンボクに来てロンボクの人たちに会いたいです。

K:8月か12月かどちらかでロンボクに来たいです。私たちの日程を調整してきめます。今度来るとき出来たら私たちの友人も連れて来たいです。P2のリーダーのIさんを覚えていますか。彼らも皆ロンボクのことを気遣っています。だから一緒に行こうと誘ってみます。

R:ご親切に感謝します。こんなお話が聞けて私は本当にうれしいです。私たちは協力してくださる人たちなら誰にでもオープンです。ましてやP2とは。私たちは古くからの知り合いで10年来の友達じゃないですか。こんな風に変わらず交流できていることは何よりの喜びです。

K:私たちはおカネの関係を望んではいません。おカネだけの関係って良くないです。人間的なネットワークを広げることが大事だと思います。だから今日、RさんをMさんに会ってもらえるよう誘いました。Mさんはロンボクでも日本でもよいネットワークを持っていて、活発に活動しています。

謝辞:

Terima kasih kepada Ibu Rie Yamada yang membantu kami untuk menerjemahkan apa yang diceritakan Bapak Roma Hidayat, ketua ADBMI.